改善例

改善例

<感想1>


20代の女性


原因不明だが、電話に出ようとすると、声がつまる。
なので、怖くて電話に出られない。
しかし、仕事が事務なので、電話に出られないと困るため、なんとかしたくてカウンセリングに相談に来ました。

彼女の特長としては、 エアロビクスが趣味でした。
この方は催眠療法を行いました。

まず催眠トランス状態に誘導し、催眠下で、リラックス状態になってもらいました。そこで、この方の無意識に向かって「問題を解決(電話に出られるようになる)するために必要な資源が、自然と、活性化することができるでしょう」と私は語りかけました。

すると、この方は、この催眠トランス下で、電話を取る練習をはじめました(もちろん、実際に電話を取ったのではなく、あくまでもこの方のイメージの中で、目の前に電話が現れ、それを取る練習をしたということです)。この練習は、鮮明でとてもリアルなものとして体験されました。
それを数分した後、催眠トランス状態を解除する誘導を行い、催眠から覚めてもらいました。
この後、実際に練習したわけでもないのですが、この方は、電話に出ることができるようになりました。

ご本人の感想は次のようなものでした。

「なんだかわからないけど、リラックスした催眠下の中で、電話の練習をし、その後から電話に出られるようになりました。とても不思議だけど、助かりました。」

<感想2>


30代女性


子供のころから母にひどい仕打ちをされ、恨みがある。
自分は家族を持ち、別居して暮らし始めているから、なんとか落ち着いていた。
しかし、先日、母が私のところにやってきて、昔と同じように、2時間くらい言いたいことだけ言って、話し終わると「ああ、すっきりした、じゃあね」と言って帰っていった。その後から、母への怒りがメラメラ沸き起こり、ずっと腹立たしくて仕方ない。
夜も寝付きにくくなって困っている。また、他の人に応じる時も、その怒りが影響してか、きつくあたってしまうので、困る。こういった問題で来られた方がいました。

この方にも催眠療法を行いました。

催眠をする前にお話を聞きました。 その中で今どのような状態になっているのか聞くと、「心の中で怒りの炎が燃え上がっている」、「母の顔が浮かんでくるので、ますます腹立たしい」、「過去に母からされた腹立たしいことも、次から次へと浮かんでくる」とのことでした。
この方を催眠誘導に入れた後、「心の中で燃え盛っている怒りの炎を消す」という作業をしました(これもイメージの中での話です)。

その作業が終わり、催眠から覚めて日常に戻った後の感想は次のようなものでした。

「催眠の中では、炎は消防車の消化ホースのようなもので、燃え盛っている炎を消しました。その作業をしている中、母からされた数々の腹立たしいことが写真のように次から次へと出てきました。
でも、1枚1枚の写真が見える中、腹立たしさは感じられませんでした。
そして、炎が消え、写真も出てこなくなり催眠の中での作業は終わりました。終わった後は、とても落ち着いて、怒りが消えていました。そして不思議なことに、その日以来、母のことは気にならなくなり、夜も普通に眠れるようになりました。」